あなたが私の前を去ってから数ヶ月が経ちました。
もしかしたら、前の家に戻ってきている事もあるかもと期待してこの手紙を出します・・・・・
・・・・私だって、あなたを守る事はできます。
G3をより強化したG3-Xであれば、あの怪物たちとも対等に戦う事が出来るはずです。
どうかもう一度帰ってきてください。
私にはあなたが必要です。
姐さんは、とてつもなく不器用な人だとユウスケは思った。自分に対してもそうだったんだろうか?
「小野寺君、何?!」
そこはトレーラーの中、放心していた素顔を見られたくない為リアクションがオーバーになる八代淘子だった。
突如対策本部トレーラーに入ってきたユウスケは無言でG3-Xのマスクに手を伸ばす。
「出動命令は出していないわ。」
平静を装ってありきたりな事を言う八代。
「連れてきます。」
「え?」
「G3-Xの、本当の装着者を。」
今日の八代は運が無い。放心した素の顔を見られてしまった。小野寺ユウスケには、驚かされてばかりである。
0 件のコメント:
コメントを投稿