「イマジンお得意の奇跡が起こった。」
その浅い川の戦いをマンションの屋根から眺めるのは海東大樹。ディエンドライバーを片手で弄んでいる。
「世界にいくつもの可能性の未来が発生する。そして重心のある数少ない世界だけが生き残り、他は淘汰されていく。それこそ泡のように。本来の重心であるリョウタロウが健在な内に、同じ世界の可能性であるイマジンが重心と化すのは、珍しい現象だ。」
そのクルクルと回転させるディエンドライバーに目を置く海東。
「そうか、奴等は記憶の存在、こいつと、それほど変わらない。過去の記憶は未来の礎として希望と願望を生み、その世界を覆す奇跡を起こす。」
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