タイトルの通り、2009年テレビ朝日系列放映「仮面ライダーディケイド」を私的にリ・イマジネーションしようというブログです。 同番組、並びスタッフ、石ノ森プロ、東映、バンダイとは一切関係ありません。
2011年6月11日土曜日
4 アギト・電王の世界 -魂のトルネード- その19
G3-Xのスコープが復活したのは、アンノウン爆破によって偶々マスクが転がり閉じて回路が繋がったからに過ぎない。だがそれでも持続できるのはマスク内の予備電源であるから、5分間がせいぜいだろう。
「どうした、答えろ、海東!」
吠えるのはトレーラー内でモニターする八代。G3-Xの映像だけは復活したが、装着者と敵のデータが一切フリーズしている。ソエノが止めなければ、現場へ足で飛びだしたところだ。
だが、その八代自身が、モニタの光景に固まる事になる。
「アンノウン・・・・・・ショウイチ?あれは、もしかしてショウイチ!」
未確認で無く、アンノウンである事を八代は理解した。そしてそれと戦うユウスケとディエンドも理解できた。初めて見たディエンド、そして後から出現したディケイドを過不足無く何者であるかはさすがに理解できないが、居る事は分かった。理解できるのは天才を通り越した変人か妄想持ちである。八代もその域には達していない。ただし、同じく乱入してアンノウンと対峙したギルスを指して彼女は、はっきりとショウイチの名を叫んだ。
「後ろよ!」
八代は見た。ディエンド、対峙する装着を解かれた士、その背後のギルス、そして、さらに背後に立つ黒い影、アントロードを。
八代の見た影は、奇妙な事に朧気に紫光を帯びていた。
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