2011年7月10日日曜日

5 カブトの世界 -クロックアップ- その29







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 私は、いつもこうして士クンに守られてきた。

 士クンは私と瞳う合わせると、いつものようにすぐ目を逸らして逃げる。

 もうちょっとちゃんと視ろ、

 私はアナタが知りたいんだ、

 だけど、あの夢はなんなんだろう?昔起こった事?それとも予知夢?

 私の士クンへの静かな願望かしら?じゃあ私が殺されそうになったのもなにかの願望?


「ディケイド・・・・・・?」


 私達を攻撃してきた、あそこにも『ディケイド』そっくりな気色の悪い敵がいる。助けてくれた士クンをアレと私は混同していたのかもしれない。

 そうだ、きっとそうに違いない、

 士クン、悪くない、きっと悪くないです、士クンは私を、ずっと守ってくれていた私の・・・・・・、

 答えを教えろ、門谷士。

 もっと私を視ろ、ちゃんと視て、私が私の事を忘れるくらいに士クンの事で頭をいっぱいにしろ。


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